収入と年金のカンケイ

こんなことを聞いたことがありませんか?

「年金を受給する年齢になっても、所得があったらもらえない」

これは要するに、年金というのは無収入になってしまった人の生活を手当てするためにあるものだから、老後になっても所得がある恵まれた人には必要ないという考えが根底にあるのだと思います。
これはおそらく、年金制度に設けられている「併給調整」のことでしょう。
併給調整というのは、複数の年金受給権がある場合、その両方から同時に受給することはできないという意味です。どちらか有利なほうを自分で選ばなければなりません。それでは、具体的にはどういうケースで起こり得るのでしょうか。
一番多いのは、60歳を過ぎても働き続けていて、厚生年金の被保険者となっている場合です。この場合は年金を受給する権利をすでに得ていながらも厚生年金の保険料を払っているので併給調整の対象となり、収入に応じて年金額が調整されます。もちろんこれは、仕事をしなくなったのと同時に終了するので、調整されない年金を受け取ることができます。
それでは、不動産収入や個人年金など、いわゆる老後のマネープランとして用意していた収入についてはどうでしょうか。こちらについては全く違うところからの収入なので、併給調整の対象にはなりません。つまり、これらの収入というのは公的年金から得られる収入にそのまま上乗せされます。